旅行記事

インド2

3/4/2013

さすがにバックを背負っての往復は疲れる。せっかくなのでオートリキシャー(原動機付3輪車)に乗ってみたいと思う。ネットで事前に調べた相場は1kmで約10Rs(18円)。ここでの常識の一つに、日本人相手にふっかけないインド人はいない。金額は安くて申し分ないが、交渉もまたここでの醍醐味の一つだ。20Rsから交渉。50Rsの掛声。何人か交渉しても1円たりとも下がらない、ふ~ぬ。リキシャー(自転車式人力車)ではどうだろう。何人かあたってようやく40Rsがちらほら。いまいち相場がわからぬままだがここで握手。リキシャーからの景色は、少し人々の圧迫から軽くなる。途中、断りなく相乗乗車。既知のこともあってそれは構わないのだけど、二人も乗車させ漕ぐ人のことを不憫に思うと、筋力を使ってペダルを漕ぐのではなく、立ちながら体重をペダルに落として漕いでいる。なるほど、と思いつつ、無数にひび割れた足の裏が気になってしまう。

ニューデリー駅についたものの、依然時刻表が理解不能の事態は変わらない。辺りに話しかけ散らしていると、向こうから話しかけてくれる人がいた。駅の職員らしい。(デリー駅であった日本人は、基本話しかけてくるインド人は大概商売だ。ふっかけてくるのが多い、と言っていた。)さすがに駅員は大丈夫だろう。親切にもチケット売り場まで案内してくれるらしく、外国人は買い方が違う、ということで連れられて改札を通過、誰もいない広間のところで駅員証を見せてくれ、行き先を告げるとチケット購入に必要とされる書類を書かされる。駅員から420Rsと言われ500Rsを手渡すと、再び20Rsと言われる。そして100Rsは戻ってこない(笑)。チップと解釈してスルー。ここで待て、とホームにぽつねん残される。齣。

待っている感じが俯瞰してアホっぽく、まずい気がしてきた。追いかけて、何分待つか聞くと2分、との返答、そして何故か駅員がチャイを奢ってくれ、本場初めてのチャイに気をよくするアホう。それを呑気にすすりながら5分待ってふと騙されたかとたじろいでいるところで戻ってきた。一息。それでも駅員はチケットをなかなか渡さそうとせず、何日いる?他はどこを回る?もう少し出せばフリーチケットがある、ということをしつこく言う。予定は未定なので、断固にお断り、すっかり疑心を抱いてしまったので念の為、カメラで応戦。

発車時刻とホームの番号は告げられたものの、電光掲示板は依然ヒンドゥー語でなんとも心細い。間違えると漂流して1日が終わりそうだ。10分遅れて列車が到着。座席はクラスがA,B,Cとある。駅員には一番安いものでよい、と購入したはずが、車両を探しに乗務員に尋ねると、寝台車両のBに案内された。Cは想像以上にハードだったので助かった。弁当と水を買い、車窓を眺めるとようやく正しい旅の興奮がやってきたようだった。

線路沿いは、子供の遊ぶ姿、生活風景、牛との共生、田園が多かった。それと残念な程、線路沿いに投げ捨てられたゴミは延々と途切れることはなかった。ビニールは風化しない。この国の政策が変化しない限り、この先もゴミは増え続け、この豊かな風景はゴミと重なっていく。ゴミは地面に捨てる。すべてがそうでないにしろ、概ねそれがこの国の常識、これが世界人口の多数を占めている。そういう状況がある。たまたま寄った人間がそこに是非を問うことこそゴミ芥に等しい。常識は、共同体における有効性に過ぎない。

うとうとしながら、揺られること3時間。停車駅ではアナウンスがない、あってもきっと分からない。アーグラまでの時間を周囲に何度も訪ねていると、斜め上方からナチュラルな英語で話しかけてくるインド人似のイギリス人がいた。同じアーグラ下車らしいので、着いたら教えてくれるそうだ。下車するとイギリス人はカップルであった。タクシーを相乗りしようと誘われ、勿論快諾。ここでもプリペイドタクシーがあり、早速チケットを購入したが、何故か別々のタクシーに案内された。英会話のスピードについていけず為すがまま。まあいいか。

 

ドライバーはとても愛想がよく、suzukiの軽ワゴンに招きいれるとすぐに音楽と歌と笑顔、片言の日本語で旅行者を楽しませる達人のようだ。名前はケイサール。ここアーグラはデリーに比べ格段に綺麗だ。まずはアーグラ城までのチケットを買ったのだが、少しすると彼は僕の滞在先を聞いてきた、ホテルは一切予約しておらず、夕方になったら現地で適当に探す予定を告げると、彼が安全でリーズナブルなホテルを紹介してくれる、ということになり、まずはチェックインして荷物をおいて観光するとよい、という運びになった。

ホテルにつくと改めて彼から今後のドライバーと電車チケット、ホテルの手配、食事、様々なエスコート、それらをパックで引き受けるという提案がされた。やはり商売に抜け目がない。金額は見積もっても悪くない気がするが、インドの物価を少々なめていたところがあり、所持金をわずか上回る。限られた日数のなかで、できる限り多くのものをみたいことを考えると、魅力的だ。どうにかなるだろうと、とりあえず了解するが、始めに所持金の8割程度を渡すよう求められ、半分でお願いしてもそこは譲らない。判断に迷う(出発前にインドで警察とグルかもしれない詐欺ツアーの被害にあったというサイトを見てしまった)。騙された時の悲惨さを考えると断りたい気持ちにもなるが、このような選択は今後もついて回る。自分の足と勘だけでどうにかならないほど、この国は未曾有だ。リスクの大きさではなく、畢竟、彼を信じるか、信じないかの問題だ。信じることしたきっかけは、車にあった日本人による感謝の手紙(手紙はこの国の日本語に対する浸透度の低さから、ネイティブな手紙の捏造はほぼ不可能であろうし、金をもらっても捏造を依頼されても同胞が詐欺に手をかすわけがない)と、彼がセキュリティーと衛生に関して気遣いがきめ細やかなことだった。コースはこちらの希望以外に、彼がお薦めをいくつか案内してくれた。

この日は夕方、夕陽に照らされるタージマハルを裏から、河を挟んで眺めることになった。遠目でも観光客がぞろぞろと列になっているのがわかる。あまり興味が湧かない。

 

夜、街をブラブラ、そして映画に連れていってもらう。日本では既に古典的な、トレンドとコメディを混ぜたような感じの内容で、言葉がわからなくてもストーリーがほぼ分かる。登場人物は、会話にヒンドゥーと英語の両方を適当に使っていたのが不思議だった。

チェックイン11:00。浴室はお湯が出ず、トイレは誰かの大がそのままになっていた。まあいいか。水のシャワーを浴び、寝る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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