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旅行記事

インド7

最終日はデリー近郊を散策。とりあえずコノートプレイスを目指していると今日も話しかけられる。若い青年、そして日本語!(驚き)学生だから心配ないと、辺りについて色々教えてくれる。勤勉な学生のようだ。コノートプレイスのサークルに面する観光案内所でデリーのマップが無料で貰えると案内してくれた。するとそこは観光客向けに、チケットやらホテルやらをほとんど無料で案内してくれるとこだった。しかも日本語が話せるスタッフまで(初日に知りたかった)。

地図を頼りに目的地を検討していると、再び違う青年と接触。デリー内のお薦めを教えてくれ、せっかくなので茶店で一緒にお茶をした。 ニューデリーの南部はインフラも整備され、西新宿のように緑溢れるオフィス街、車の流れも清水の如くなめらか、街並みの清潔な装いにデリーとは打って変わってこれがあのニューデリー計画か、とひとりごちる。実はあまりよく分かってない。

疲労も溜まり、バックを背負っての移動は徒歩がきつい。モスクで1時間ほど横になり休憩をとる。本日はオートリキシャーを多用して移動範囲を広げることにした。まずはマップを広げバハイ教寺院を目指すことに。いかにもアイコン建築、シドニーのオペラハウスを彷彿させざるを得ないが、そもそも僕はシドニーのオペラハウスを見たことがないことに気づき気分はやや高揚。

オートリキシャーに乗りこむと、しばらくしてドライバーは勝手にインディラ・ガンジー美術館で僕を降ろす。勿論、サービスによる値上げを狙ってのことだろう。外観は白く、近代西洋の清楚な顔つき、中はインド人で溢れる。外構の孔あきブロック、クリスタルの桟橋が気になった。

バハイ寺院の入場門につく、ここも人で溢れる。もはや既知の外観だが、よくみると凄い。よく分からないが凄さの滲んでくるこの感じが、不合理建築の特質ともいえる。入口で説明を受け100人ぐらいが束になってはいる。やはり凄い。簡単にいうと外観は花(蓮)のつぼみなのだが、内はそのまま大空間がつぼみ状に包まれ、花弁と花弁の隙間から回り込んでくる光と、トップの部分から真鍮の金物にからまって降り注いでくる光、とのあやである。素材の使いかたも素晴らしく、全体は白の大理石とコンクリートのたたき仕上げ、大空間にもかかわらず光に満ち明るく、サッシュ部は木と真鍮の金物と品がいい。椅子はフレームが木製で座部が大理石なので、空間にリズムを与えつつも全体と同調するデザイン。

再び別のオートリキシャー、次の目的地までの距離が分からないので地図でSTCビルを指して勘で120Rsできいてみる。難なくOKで乗りこむと、周りがうちなら100Rsだ、といっている。金額は100Rsでも120Rsでもどっちでもいいのだけど、何故か勝手にみやげ屋で降ろされた。「見るだけ見るだけ」と無理矢理押しこまれ、意味が分からない。店を出ると再び「見るだけ見るだけ」と隣のみやげ屋へ。面倒なので早足で去り、別のオートリキシャーにここ知ってるか?OK!乗れ!みたいになったが、最後は分からん、と、それらしいところで降ろされた。まっ、まあ、まともな方でしょう。結局このビルは地図の位置から、あたりの人に聞いても発見できなかった。

オートリキシャーに乗るのもだんだん味を占めたもんで、観光客の相場としては、すったもんだローカル価格の1.5~2倍ぐらいで握れると、ドライバーは「まけたつもりで実は1.5倍なんですけどー、ぷぷぷ」と、こっちはこっちで「ふふ、そんなこと知ってるわ」と互いにほくそ笑んでいる(いない)。

昼食をとり、気分をかえリキシャーでラール・キラーを目指す。3~4kmぐらいと目測、60Rsから聞いて70Rsで握手。しかし自分はどうもこの、人が漕ぐリキシャーという乗り物が合わないらしい。坂道になるとソワソワして降りたくなるし、押してあげたくなるし、こんな混んでる道路を漕いでるじたい毎日排気ガスにまみれて、、汗を拭いてる姿とか、自転車が錆びていてずっとこれを使っているのか、もう5kmぐらい漕いでないか、とか、そもそも70Rsって120、130円、大の大人が自転車漕いで、汗かいて、、、、これは正気の沙汰か、や、所詮遊びの観光客がなにを言っとるんじゃ、と自問自答がはじまる。景色を全く楽しめない。残金は570Rs、500の方を渡すと釣りがないらしい。二人であちこち両替のできる露店を探し、ようやくアイス屋に釣りがあった。アイスを2本買い、アイス1本と70Rsとチップを多めに渡し、汗を拭きながらアイスを食べる姿をみて素早く去った。

ラール・キラーの入場料が予想以上で、帰りのタクシー代がない。残りの体力を搾りカスにして空港に着く。


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